【Blog 経営ノート 特別版 】筋力や体力差で不利な勝負でも勝てる武術と、組織力や資金力差で不利な競争でも勝てる経営術の共通点

 

以前、プロボクシングと中小企業経営の類似性について経営ノートで言及しました。(2018/03/12 経営ノート⑧ なぜ中小企業に経営コンサルティングが必要なのか?)

 

プロボクサーが勝負に勝つためにはトレーナーの存在が不可欠であり、トレーナーの力量の差が勝負を左右することがあるということ。中小企業が(時として強力な競争相手との勝負に遭遇する)市場競争で勝ち残るためには、経営コンサルタントの活用が有効であるということを主張しました。

 

今回は、筆者が実際に体験した「筋力・体力差に左右されずに勝てる武術」と当社がコンサルティングで実証済みの「過当競争業種、脆弱な企業体質であっても高収益経営を実現する経営術」との共通点についてお伝えします。

 

まず、「術」とは一体どのようなものを指すのか?を明確にしておきましょう。
中小企業の高収益体質を構築するために様々な経営術を研究してきた当社では、「術」を次のように定義しています。

 

< 術の定義 >

「 固定概念を覆し、通常では超えることが困難な限界の壁を越えて、使用者が必要とする効果を生み出す明確な技法 」

 

この定義を踏まえ本稿で取り上げる武術とは、筋力や体力差そして年齢差などで不利な状況下での闘いで生き残ることができる実戦の技法のことを指します。そして本稿で取り上げる経営術とは、企業規模や組織力、資金力差などで不利な状況下での市場競争で、勝ち残ることができる経営実務の技法のことを指します。

 

ところで武術と経営術の共通点という話題は、武術に関心がない人にとっては大分懸け離れた世界での話と思われるかもしれません。

 

「軍略の兵法などならわかるが、あえて武術と経営術の共通点を知るということが、果たして中小企業の経営にとって価値などあるのだろうか?」そのような疑問が頭に浮かぶ方も少なくないかもしれません。

 

それは本稿を最後まで読み進めていただくことで解消されるのでご安心ください。何故なら、企業経営者それも不利な状況の中で勝負することが多い中小企業の経営者にとっては、武術と経営術の共通点を知ること自体が、明日からの経営実務の質を向上させるからです。

 

もしも最後まで読んでも共通点を活かすことがわからない、価値を実感できないが詳しく知りたいという方は、遠慮なく無料相談をご使用ください。具体的な事例も出しながら丁寧に解説いたします。

 

では、本題に話を進めていきましょう。

 

■ 中小企業経営者が注目すべき武術と経営術に共通する6つのこと

前置きが少し長くなりましたので、結論からお伝えしていきます。経営者目線で注目すべき共通点は以下の6つです。

 

経営者が知っておくべき武術と経営術の共通点

①物理的に不利な状況であっても、自身(自社)よりも強大な相手に勝つことが可能

②自身(自社)の能力の限界の壁を超えて、高いパフォーマンスを発揮できるようになる

③術の効果を発揮させるには正確性と技量が必要で難易度が高い(真似されるリスクが低い)

④実行する際に必要な負荷は軽微なもので、限られたスタミナしかない状況でも実行可能

⑤精神(社内雰囲気)と肉体(組織体質)が活性化し、しなやかな耐久性が備わってくる

⑥手痛いダメージを受ける消耗戦を回避させる見えない防御シールドが作用するようになる

 

以上6つの共通点は、ビジネスの観点では企業の存続を掛けたサバイバル競争で勝ち残るための重要な要素と見ることができます。

 

■ 中小企業が経営術を使う場合には武術を併用することで効果を引き出しやすくなる

いよいよここからが本稿の主題ですが、経営者が難易度の高い6つの共通点を円滑に着実に実現するために価値的な方法を2つお伝えします。

 

一番確実な方法は、確かな実績を持ち経営術の活用を得意とする経営コンサルタントを活用することです。

 

他社事例と経営手法に精通し経営サポートで実績を持つ経営コンサルタントを使えば、迂回や迷走を回避しながら最速で実現が可能です。しかしこの方法には、費用負担が小さくなく、相性が合わないと効果を出しにくいという不安要素があります。

 

この不安要素を回避したい場合にお勧めする方法が2番目の方法です。

 

それは経営能力に長けた先輩社長に経営術を学び、並行して自分にあった道場で武術を学びながら、武術センスを下地に経営術を行使するということです。

 

何故、武術なのか・・・?

 

その理由は、武術の世界での体験が経営術を行使する際に、異なった視点からの「参考事例」になって「精度を高める補助」になるからです。武術の観点を通して、それまで見えていなかった勝負の原理や性質が観えるようになり、優位なポジショニングへのシフトや効率的発展経営のための戦略構築などに役立つ貴重な気づきを得られるのです。さらに「忍耐の持続を促す作用」も出てくるため、結果として、スムーズにより手際良く行使できるようになります。

 

危機意識が高く、他社と同じことをやっていてはいけないと考えている中小企業経営者には、この2つの術を入手することが価値的です。

 

経営術だけを使いこなすだけでも、新時代の変化に翻弄されずに、より効率的に安定収益基盤を構築していくことは可能です。(経営術を必要とされる場合は、当社のサポートで着実に実行できますので、いつでもお気軽にお問合せください。)しかし並行して武術を活用するようにすれば、限られた経営資源で、し烈な市場競争の中で勝ち残ろうと挑戦している中小企業にとって計り知れない大きな価値があります。

 

■ 実際に武術を体験した武術の凄さ 力の抜くことによって引き出される不思議な力

そのような武術の凄さを知ることになったキッカケは、書店でたまたま目にした“右脳”というキーワードに釣られ手に取った書籍『心を使う 右脳の空手』(風雲舎)でした。本書は、武術の書籍にも関わらず門外漢の人間でも興味深く読める内容構成になっていました。

 

書籍の中では驚くべきことに中小企業経営者にとって重要な経営の原理に通じる“深い話”も書かれていたため大変感銘を受けました。本書の著者は、東京大学名誉教授の大坪英臣氏。その大坪氏が武術空手を指導する道場が当社のオフィスから徒歩数分の近所だったため、真義館のHP経由で体験入門を申し込んだところ、(無料で)実際に武術の凄さを体験させていただいたのです。

 

その道場は、真義館( 代表、麻山慎吾館長 本部 大阪 )という空手流派の東京道場でした。

 

真義館は従来のフルコンタクト空手(格闘技空手)を教えると同時に、古伝の空手をベースとする活人空手を教えています。東京道場は活人空手を専門として成人を対象として教えています。稽古の特徴は、“ 調和の空手 ”といって古流の型を中心に、安全性を重視した稽古を通じて、「気」の習得と共に、調和のとれた人間形成までさせてしまうというもので、現代の日本社会に貴重な存在です。

 

古伝の空手をベースとする活人空手の稽古は、部外者には不思議にしか見えない。筋力を必要とせず80歳を超える高齢者や女性でも屈強な男性を実際に倒せるようになるという話でした。

 

道場を訪れてみると、高齢の紳士や和服が似合いそうなご婦人が空手着を着て笑顔で稽古をしていました。体験入門ということで、初心者が稽古で行うことをやらせていただきました。

 

まず武術空手の技を受ける側の体験です。

筆者はジムで鍛えてきた筋肉を全力で使い、高齢の道場生が仕掛けてくる技に抵抗したのですが、腕に触れられただけで斜め横に重力が発生したかのような不自然な力を感じて床に転がされてしまいました。

 

不思議なことに痛みは全くなく、自然に笑いがこみ上げてきました。

 

次に筆者が武術空手の技を発揮することを体験させていただきました。

まず初めに、筆者の片腕を屈強な黒帯の男性に両腕で捕まれた状態で、教わったとおりに思考をイメージしながら、体の姿勢を取りました。すると、男性がぬいぐるみのように軽くなり、人につかまれているどころか、ラジオ体操をしているかのように、全く抵抗感が無いまま男性ごと腕を横に振ることができたのです。

 

続いて男性が抱えた分厚いパンチ用のミットに渾身のパンチをするように促され、全力でミットに拳をぶつけました。ミットはわずかに凹むだけで男性も不動でした。その後、教わった通りの立ち方と、思考イメージをしながら、脱力しながらミットに拳をぶつけてみました。するとミットは凹むことはなくミットとそれを抱えていた男性が、まるでカンフー映画のワイヤーアクションのシーンのように激しく後方にずり下がってしまったのです。

 

■武術は相手をまるまる受け入れ、型どおりに動くことによって相手と調和し無力化する

何故、このような現象が起こるのか、大坪氏に伺った話によると「武術は、相手をまるまる“受け入れ”、型の通りに動くことで相手と調和し、衝突が起こらないようにできる。衝突が起こらないから相手は反応することができずに無力化してしまう。だから女性や高齢者であっても相手を制することが可能なのです。」という話でした。

 

門外漢には、なかなか理解しづらい話でした。しかし、実際に体験することにより、本物の武術が存在するという事実に感動を覚えました。

 

全力よりも、力を抜いたほうが威力があるという一般常識とはかけ離れた術の世界。“非力な者が勝てる”という武術の凄さは、“経営資源が少ない中小企業が高収益を実現できる”経営術の威力と通じるものがあると言えます。

 

昨今の新型コロナウィルス感染騒動を見てもわかるとおり、世界の混沌が深くなってきています。先が読めない時代、経営の進化を図ることの重要性が増してきている今だからこそ、経営術と武術に注目してみてはいかがでしょうか?