◆長期的な売上低迷を解消させる仮説思考テクニックとは・・・・?◆
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売上低迷に直面したときの対処法をご存じですか?
企業経営には順風の時ばかりではありません。
残念ながら、逆風に耐えなければならない時が必ず存在します。
従って、逆風の時にどのように凌ぐのか、なかでも売上低迷から脱却できない事態に直面したときにどうやって切り抜けるのか?
具体的な対処法を知っておくことが安定的企業存続のためには必要です。
実際に経営に携わっている実務家の方に対して経営進化研究所がお勧めする対処法は、「まず問題の原因究明に全力を尽くすこと」ではありません。
何故なら、中小企業は大企業と違って人材に、資金に、そして何より時間に十分な余裕がないからです。
簡単に原因が究明できればいいですが、原因が究明できずに袋小路に迷い込んだり、原因でないものを原因と誤認してしまった場合には
動けば動くほど、事態は悪化していくことになります。
では、どうすればいいのか?
それは仮説思考テクニックを使うということです。
具体的には、まず“仮説の原因”を思いつく限り紙に書き出し、それと対比するように仮説原因を消し去るために実行可能な方法を書き出します。
書き出した実行可能な方法について、自社に実状に合うように優先純を付けてスケジュールを立て紙に書きだします。
あとは書き出したスケジュールに沿って素早く実行するのです。
このアクションを行う際の注意点としては、「安直な、感情的な思考に逃げない」ということです。
例えば、「顧客は値段しか見ていない。値下げしないかぎり売上は回復しない」とか「このビジネスは寿命だ。収益性が期待できる新たなビジネスを開始しなくてはならない」という考えは避けるべきです。
少なくない数の企業が
「値下げをしたが売上は戻らなかった・・・・」
「新規事業を開始したが思うように軌道に乗らず、資金の浪費でしかなかった・・・・」
といった無念を抱えながら市場から退場していきました。
御社はそのような歴史を鏡として「こんなはずではなかった」と嘆く悲劇は回避しなければなりません。
なお、このアクションを成功させるコツは知人の会社のことのように客観の立場で行うことです。
肩の力を抜いて、頭は冷ややかに、リラックスしている状態で行いましょう。
実戦は練習であり、練習は実戦です。
本稿が経営実務の一助にしていただければ幸いです。